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文型・文の要素

[1]文の要素

[1]簡略化のため記号を以下の通りとする。

S:主語
V:動詞(助動詞を含む)
O:目的語
IO:間接目的語(動詞の表す機能が間接的に及ぶ。「~に」に相当)
DO:直接目的語(動詞の表す機能が直接的に及ぶ。「~を」に相当)
C:補語(主語または目的語を説明する)
M:修飾語(動詞を修飾する語句のうち、必須でない、つまり、省略可能なもの)
A:付加語(動詞を修飾する語句のうち、必須である、つまり、省略不能のもの)

これらのうち、M,を除くS,V,O,C,Aを文の要素と呼べる。

文の要素の構成によって文には以下の8文型がある。

①SV
②SVA
③SVC
④SVCA
⑤SVO
⑥SVOA
⑦SVIODO
⑧SVOC

He can swim (fast).①
I live in New York.②
He remained silent.③
She is conscious of her responsibility.④
I love her.⑤
He put the key in his pocket.⑥
I gave the child a book.⑦
They forced him to be silent.⑧

等位接続詞で繋げるのは文の要素として等しいものだけである。例えば、前置詞句と形容詞句を等位接続詞で繋げるためには同じ補語でなければならない。

Meg is young and in good health.
メグは若くて健康だ。

They were out of breath and extremely tired.
彼らは息切れがして極度に疲れていた。

[1-1]主語

[1-1-1]主語になりえるのは以下のものである。

[1-1-1-1]主語には通常、名詞句、代名詞句がなる。以下にそれ以外の主語になれるものを挙げる。

[1-1-1-2]形容詞

Slow and steady wins the race.
急がば回れ。

[1-1-1-3]副詞

A few minutes later saw us in a taxi.
数分後には私たちは皆、タクシーに乗っていた。

[1-1-1-4]前置詞句。前置詞句を主語にする文でよく現れる動詞は be, suit である。

Would after four be a good time to meet?
4時過ぎはよろしいですか。

[1-1-1-5]引用語句、節。引用符はあってもなくてもよい。

Warm is not the word for it.
暖かいなんてものじゃない。

[1-1-1-6]不定詞、動名詞、that節、wh節、wh+to不定詞。it を形式主語として置くことが多い。

It is a pity that we haven't any money.
カネがないのは残念だ。

It isn't obvious which route would be best.
どの道のりが一番良いか明らかでない。

It would be a big mistake for you to ask him.
君が彼に頼むのは大きな間違いだろう。

[1-2]動詞の目的語

[1-2-1]目的語になりえるのは以下のものである。

[1-2-1-1]動詞の目的語には通常、名詞句、代名詞句がなるが、以下に動詞の目的語になるそれ以外のものを挙げる。

[1-2-1-2]形容詞

We had not very long to wait.
私たちはあまり待たなかった。

[1-2-1-3]副詞

Have you nowhere to go?
君には行くところがないのか。

[1-2-1-4]前置詞句

You have till ten to-night.
今夜10時まで時間があります。

[1-2-1-5]引用句、節

Don't say 'if'.
もしもなんて言わないで。

[1-2-1-6]不定詞、動名詞、that節、wh節、wh+to不定詞。

He doesn't need to work.(不定詞)
彼は働く必要がない。

I don't know what to do.(wh+to不定詞)
どうしてよいか分からない。

I don't mind waiting.(動名詞)
待つのはかまいません。

She said (that) the story was true.
その話は本当だと彼女は言った。(that節)

Tell me how goes the war.(wh節、動詞→主語の倒置)
戦況がどうなっているのか教えてください。

She found it true that he was a famous singer.(that節、形式目的語)
彼女は、彼が有名な歌手であることが本当だと気づいた。

[1-2-2]IO 間接的目的語は物を受け取る人・動物である。その他のもの、例えば、物が運ばれる場所は間接目的語にならない。

He sent a book to me.→
He sent me a book.
彼は私に本を送ってくれた。

He sent a book to London.→
×He sent London a book.
彼はロンドンに本を送った。

[1-2-3]以下のような特殊な目的語がある。それらをとる動詞には特徴があるので、それらを「動詞」の章で述べる。

①instrumental object
②object of result
②(1)make one's way throughタイプ ②(2)express - by -ingタイプ
③cognate object
④locative object
⑤eventive object

[1-3]補語。

[1-3-1]主格補語は格式体で主格、普通体・略式体で目的格。目的格補語は目的格。

It's me.
それは私です。

[1-3-2]補語になりえるのは以下のものである。

[1-3-2-1]形容詞句

Keep quiet.(主格補語)
静かにしなさい。

Nothing makes a Stoic angry.(目的格補語)
克己主義者は何があっても怒らない。

[1-3-2-2]名詞句

[1-3-2-2-1]無冠詞の可算名詞が文法的に形容詞的に使われることがある。

[1-3-2-2-1-1]すると、enough が入るとすると後ろに来る。

He was fool enough to marry her.
彼は愚かにも彼女と結婚した。

それに対して、形容詞的に働かないものなら。enough は前にも後ろにも来る。

Those are not enough tents to shelter the refugees.
難民をかくまうに足るだけのテントでない。

[1-3-2-2-1-2]すると、quiteによって修飾されえる。

I am quite my own master, you know.
ご存じのとおり、ボクは完全に主体的な人間だ。

[1-3-2-2-2]抽象名詞が補語になる条件。①itselfが付く。②主語に all が付く、または、主語と同格または副詞の all が付く。

It is simplicity itself.
それはいとも簡単です。

We waited, all curiosity.
私たちは好奇心いっぱいで待った。

あたりは静まりかえっていた。
All was dead silence.

[1-3-2-2-2例外] perfection はそれらなしでも補語になる。

As far as he was concerned, the life they'd built together was perfection.
彼に関する限りで、二人で築いた生活は完全無欠だった。

[1-3-2-2-3]主語の属性を表す名詞句が of などなしで補語になることがある。

The plank is not the right width.
その板は幅が正しくない。

The door was a dark brown.
ドアは暗褐色だった。

The office is ten minutes' walk.
事務所はここから歩いて10分です。

You'll be a month learning them.
君がそれらを学ぶのに一月かかるでしょう。

[1-3-2-3]副詞

Her secret was out.
彼女の秘密はばれていた。(主格補語)

Please put your cigarettes out.(目的格補語)
煙草の火を消してください。

[1-3-2-4]前置詞句

This old typewriter is of no use to me.(主格補語)
この古いタイプライターは私には役に立たない。

Please make yourself at home.(目的格補語)
どうぞおくつろぎください。

以上は前置詞句が形容詞句として機能している。以下は副詞句として機能している。

A sure method to come off victorious is by running away.
勝つ確かな方法の一つに逃げることがある。

[1-3-2-5]不定詞

My ambition is to go to America.(主格補語)
私の野心はアメリカに行くことだ。

We urge you to vote against the bill.(目的格補語)
ぜひその法案に反対票を投じましょう。

[1-3-2-5-1]主語が do を含むとき、補語になる不定詞は原型不定詞になる。

All we have to do is look for proof.
俺たちは証拠探しさえしてればいいんだ。

[1-3-2-6]動名詞

Seeing is believing.(主格補語)

We call this robbing Peter to pay Paul.(目的格補語)
こんなのを甲から奪って乙に返すと言うんだ。

[1-3-2-7]that節、wh節、wh+to不定詞

My belief is that he is right.
私が信じているのは彼が正しいと言うことです。

[1-3-2-7-1](The) Fact is, The truth is の後に補語としてthat節が来るとき that はしばしば省略される。In truth, Actually のような文副詞として機能しているためである。

The (plain) truth is, I forgot about it.
本当のことを言って、わたしはそのことを忘れた。

[1-3-2-7-2]主語が reason を含む時、主格補語は以下のようになる。

①/The reason why ..../My only reason/ is /格式that節/略式because節/.
②/The reason/That/ is because節.

The reason why I'm late is /that/because/ I missed the bus.
私が遅刻した理由はバスに乗り遅れたことです。

[1-3-2-7-3]/as/like/as if/as though/節は比較的自由に補語になる。

It is as you said.
君の言っていたとおりだ。

His method is as follows.
彼の方法は以下のとおりだ。

It looks /as/like/as if/as though/ it's going to rain.
雨が降りそうだ。

ただし、上の例文の最初の it は形式主語の it であり、二番目の it は天候などを指す it であり、上の例文はSV文型であり、SVA文型ではない。この意味でも/as/like/as if/as though/は自由である。

[1-4]削除しても文が成り立つ主語を説明する語を準主格補語と呼べる。準主語補語は文の要素ではないが、ここで説明する。

[1-4-1]形容詞句

The wind blew cold.
風が冷たく吹いた。

He left the room angry.
彼は怒って部屋を出た。

[1-4-2]分詞

Lucy came running to meet me.
ルーシーは走って私を迎えに来た。

He awoke refreshed.
彼はさわやかな気持ちで目を覚ました。

[1-4-3]名詞句

We returned to Norfolk a wedded couple.
私たちは結婚してノーフォークに帰って来た。

He died a very rich man.
彼は大金持ちといて死んだ。

Let's part good friends.
いい友達として別れよう。

[1-4-4]混合

Melina stood there watching him, furious.
メリーナは怒り狂って彼を見てそこに立っていた。

[1-5]削除しても文が成り立つ目的語を説明する語を準目的格補語と呼べる。

Mary ate the meat raw.
メアリーはその肉を生で食べた。

I drink coffee black.
私はコーヒーをブラックで飲む。

We can buy vegetables fresh at Wilson Farm.
ウイルソン農場では野菜を新鮮な状態で買える。

First they weighed the truck empty.
彼らはまず、トラックの重さを空の状態で測った。

[2]文型

[2]基本8文型
①SV
②SVA
③SVC
④SVCA
⑤SVO
⑥SVOA
⑦SVIODO
⑧SVOC

[2-1]①SV文型。それだけで十分な意味をもつ動詞をとる。

He can /swim/ski/cook/knit/.
彼は/泳げる/スキーができる/料理ができる/編み物ができる/。

[2-2]②SVA文型

[2-2-1]SVA(Aは省略不能の付加語)の語順を崩すことができない。VAの結びつきが強く、離すことができないからである。それに対して、SVM(Mは省略可能な修飾語)はMSVの語順が可能である。

John ran after Mary.(SVA)
×After Mary John ran.
ジョンはメアリーを追いかけた。

After Mary John ran.(MSV)
メアリーの後にジョンは走った。

[2-2-2]A(付加語)を二つとる動詞もある。

She argued with him about politics.
彼女は彼と政治について議論した。

I talked to her about myself.
私は彼女に自分のことについて話した。

[2-3]SVC型をとる動詞の分類。ここでは簡単に分類するにとどめる。それぞれの詳細については「動詞」の章を参照。

①状態動詞であり、現在の状態を表す。VとCの間に to be は入らない。Cが名詞句でも入れない。be, continue, keep, remain, stay, etc.

She remained (×to be) a widow for the rest of her life.
彼女はその後もずっと未亡人で通した。

He stayed (×to be) a student all his life.
彼は一生、研究者で通した。

②知覚動詞、感覚動詞

②(1)知覚動詞。Cは主語(=知覚される物)の外見を表す。つまり、知覚するのは話し手。appear, seem, look, sound

"How does she seem?" "She seems tired."
「彼女はどのようですか」「彼女は疲れているようです」

"What does he seem?" "He seems to be a sailor."
「彼は何に見えますか」「彼は船乗りに見えます」

②(2)感覚動詞。Cは主語(=感覚される物)の感覚を表す。つまり感覚するのは話し手。feel, smell, taste

This water feels cold.
この水は冷たい。

②(3)感覚動詞。Cは主語(=感覚する人間や動物)の感覚を表す。つまり、感覚するのは主語。

I feel bad.
私は気分が悪い。

③変化の結果を表す。進行形は「~しかけている」変化への移行を表す。

A(形容詞句)、N(名詞句)、ADV(副詞句)とする。

become /A/N/, get /A/to be N/, come A, go A, end up A, fall /A/N/, grow A, prove (to be) /A/N/, turn /A/N/, turn out /A/ADV/, turn out (to be) /A/N/, wind up /A/N/,

[2-4]SVCA文型。SVCA文型のCAになりうるのは以下の通り

①形容詞+前置詞句
②形容詞+that節
③形容詞+(前置詞)+wh節

[2-4-1]形容詞+前置詞句。どの前置詞をとるかは形容詞によって決まっている。

I am fond of cats.
私は猫が好きだ。

She was good at mathematics.
彼女は数学が得意だ。

[2-4-2]形容詞+that節

He was aware of her having left.→
He was aware that she had left.
彼は彼女が去ったことを知っていた。

[2-4-2-1]SVCA文型でAがthat節のとき前置詞が欠落するが、以下のような疑似分裂文では復活する。

What he was aware of is that she had left.
彼が知っていたのは彼女が去ったということだった。

What I was aghast at is that she hit him.
私が仰天したのは彼女が彼を殴ったことだ。

[2-4-3]SVCA文型でAがwh節のとき前置詞が残ることがある。

They were unsure as to what the next move should be.
次にどんな手を打つか彼らは自信がなかった。

I'm not sure what's wrong with me.
自分のどこが間違っていたのか確信がもてない。

[2-5]⑤SVO文型

[2-5-1]SVOでSとOが同一であるときは義務的に再帰代名詞が用いられる。

John hurt himself.
ジョンは怪我をした。

John hurt him.
ジョンはその男に怪我をさせた。

[2-5-2]同格の目的語が連なることがある。

Remember last time, how long it took.
前回を思い出してごらん。(出産が)どんなに長くかかったか。

[2-6]⑥SVOA文型。SVOA文型は、SVIODO文型に書き換えられるものと書き換えられないものに分類される。詳細は「動詞」の章で述べる。

[2-6-1]SVIODO文型に書き換えられるもの。give, buy など多数。SVIODO文型の節で説明する。

[2-6-2]SVIODO文型に書き換えられないもの。put, take, hung, inform など。Aとしては、前置詞句とthat節、wh節がなりえる。

Father took me to the zoo.
父は私を動物園に連れて行ってくれた。

I have been reliably informed /of the couple's marriage last year/that the couple married last year/.
わたしはその二人が去年結婚したということを信頼できる人から聞いている。

[2-6-3]A がthat節になるとき前置詞は省略される。

The doctors informed me of the necessity to drastically change my lifestyle.→
The doctors informed me that I would need to drastically change my lifestyle.
医者は生活スタイルを徹底的に変える必要があると私に告げた。

[2-6-4]SVOAで語順の変化。Oが長い場合はAOの語順が可能。特にOがthat節の場合はAOの語順。

He confessed to me that he had fallen in love with Pat.
パットに恋をしたと彼は私に白状した。

He spends on books much more than he spends on clothes.
彼は服より本にはるかに多くのカネをかける。

[2-7]⑦SVIODO文型は、以下のように分類される。

[2-7-1]SVOA文型に書き換えられるもの。

[2-7-1-1]give型。前置詞 to を用いて書き換えられるもの。give, send, lend, offer, owe, show, tell など多数。

[2-7-1-1-1]便宜のためSVIODOをS V O1 O2とする。S V O1 O2型ではO1を主語にした受動態もO2を主語にした受動態も作れる。S V O2 to O1型はO2を主語にした受動態しか作れず、O1を主語にした受動態が作れない。だから、O1が主語になるときは、S V O1 O2の受動態であり、toを表現できない。また、O2が主語になるときは、S V O1 O2の受動態でもS V O2 to O1の受動態でもありえ、O2にtoを付けても付けなくてもよい。
The book was given (to) Mary by John.
その本はジョンからメアリーに与えられた。

Mary was given a book (×to) by John.
メアリーはジョンから本を与えられた。

[2-7-1-1-2]IO を文頭に置くときは、to を入れるのが普通である。

△Him she told what she had seen.
〇To him she told what she had seen.
彼女が見たことを彼女は彼に話した。

[2-7-1-2]buy型。前置詞 for を用いて書き換えられるもの。buy, make, save, spare など。

Save me some coffee.→
Save some coffee for me.
コーヒーを取って置いてくれ。

[2-7-1-2-1]便宜のためSVIODOをS V O1 O2とする。S V O1 O2でO1は主語になりえるが、O2は主語になりえない。また、S V O2 for O1でO1は主語になりえるが、O2は主語になりえない。だから、O2が主語になるときは、S V O2 for O1の受動態でありO1にforを付けなければならない。また、O1が主語になるときは、S V O1 O2の受動態であり、forを残してはならない。

×The dress was bought Mary by John.
〇The dress was bought for Mary by John.
そのドレスはジョンからメアリーのために買われた。

Mary was bought a dress (×for) by John.
メアリーはジョンにドレスを買ってもらった。

[2-7-1-3]ask型。前置詞 of を用いて書き換えられるもの。ask のみ。しかも DOが favor, question のときのみ可能。

He asked me three questions.→
He asked three questions of me.
彼は私に質問を3つした。

[2-7-1-4]何文型かが議論されているもの。その一例を挙げる。

[2-7-1-5]「~という言葉で~を意味する」は通常、mean - by (saying) - というSVOA文型を用いるが、疑問文に限って以下のような文型がある。

What do you mean by (saying) "Ah"?(これは通常のSVOA文型)
「アー」ってどういう意味なの。

What do you mean I am fired?(これが問題の文型)
首になったってどういう意味なの。

何人かの文法学者は、what は直接目的語、I am fired は引用句で間接目的語であり、これはSVIODO文型であると主張する。確かに引用句であるIOにDOという意味を与えるという意味論からはこの説に一理ある。だが、IOが疑問詞のときのみ現れる点で苦しさがある。それに対して、by (saying) が省略されたものと主張する学者もいる。

[2-7-2]SVOA文型に書き換えられないもの。take, cost, wish。

It took her six months to complete the painting.
彼女がその絵を完成させるのに6か月かかった.

上の例文は、

It took six months for her to complete the painting.

と書き換えられるが、上の for her は to不定詞の主語である。

This hat cost me $100.→
×This hat cost $100 to me.
この帽子は100ドルした。

I wish you a Marry Christmas.
クリスマスおめでとう。

I wish a Merry Christmas to you.は稀である。

[2-7-2-1]以下はDOを二つ取ると考えられる。最初のDO は『名詞』章で説明する「利害を表す与格」とも考えられる。envy, grudge, forgive, refuse, strike。いずれにしても、SVOA文型への書き換えは不能である。

I envy you your trip to Europe.
私はあなたのヨーロッパ旅行がうらやましいです。

Forgive me my sin.
私の罪をお許しください。

I don't grudge him his success.
わたしは彼の成功をねたまない。

I can't refuse her anything.
彼女に頼まれたら何も断れない。

He was refused permission to the club.
彼は入部を断られた.

[2-7-3]SVIODOがSVOAに書き換えられても、英語には新情報を後方にもってくる傾向があり、どちらが用いられるかは状況による。従って疑問文に対する答え方も異なる。

What did she give Paul?
→She gave Paul a doll.
Who did she give a doll to?
→She gave a doll to Paul.
What did your aunt buy for you?
→My aunt bought me a dictionary.
Who did your aunt buy a dictionary for?
→My aunt bought a dictionary for me.

[2-X]従来SVOC型と考えられていた動詞の中には、OCを一まとめとして、Oととらえてほうがよいものが多い。例えば、

I want you to do it.
私はあなたにそれをして欲しい。

は、私があなたを欲するわけではなく、you を目的語ととらえることができない。私はあなたがそれをすることを欲しているわけで、意味的に「あなたがそれをすること」が一まとまりになって目的語になっている。また、文法的にも上の例文は、

I want for you to do it.

と書き換えられ、for you が不定詞 to do it の主語となり、全体として不定詞になり、目的語となる。
以上のようにSVOC文型となるように見えてSVO文型となる文型を「SVO(OC)」文型と呼び、O(OC)を「小節」とも呼ぶことにする。結局、O(OC)は
(1)不定詞の主語+不定詞
(2)分詞の主語+分詞
(3)不定詞の主語+to be+形容詞句または名詞句
(4)(3)において to be が省略された

のいずれかの構造をもつ。

I want (for) you to do it.(1)
私はあなたがそれをすることを欲す。

He saw a bird flying.(2)
彼は鳥が飛ぶのを見た。

I believe him (to be) innocent.(3)(4)
私は彼が無実であることを信じている。

以下にSVO(OC)文型をとる動詞を分類する。

[2-X-1]欲求動詞。(for+)不定詞の主語+to不定詞を目的語とする。

desire, prefer, like, love, hate, want, wish

[2-X-1-1]米略式では実際に for が出現する。
He wants for me to leave.
彼はわたしが去ることを願っている。

[2-X-1-2]英でも動詞の後に副詞句が来ると for が出現する。

He wants very much for me to leave.
彼はわたしが去ることを切に願っている。

[2-X-2]認識動詞。that節で書き換えられるO(OC)を目的語とする。

believe, consider, find, guess, know, think, understand

I found my purse gone.→
I found that my purse was gone.
私は財布がなくなっていることに気づいた。

I believe him (to be) a liar.→
I believe that he is a liar.
私はジョンは嘘つきだと信じている。

[2-X-3]使役動詞

make, have, get, let, cause

[2-X-3-1]基本的語順からはずれることがある。

make+分詞の主語+known → make+known+分詞の主語
let+不定詞の主語+一音節の動詞の原型不定詞 → let+原型不定詞+不定詞の主語

He let slip a very unfortunate remark.
彼はたいへんまずいことを口走ってしまった。

上の例文のように/分詞/不定詞/の主語が長いときにこれらの語順になる。

[2-X-4]命名動詞

appoint, call, elect, name, christen

[2-X-5]知覚動詞

see, hear, feel, look at, watch, notice

[2-X-6]その他として

that節をとりえ、その中が仮定法現在または should
that節をとりえ、その中が直接法または should
that節をとりえ、その中が仮定法過去・過去完了
wh節、wh節+to不定詞をとりえる

がある。

[2-X-7]以上のようなSVO(OC)文型には以下の特徴がある。

[2-X-7-1]it, there などの意味のない語が不定詞または分詞の主語の位置に来ることがある。

Let there be light.
光あれ。

Look at it snow now.
今、雪が降るのを見て。

I don't see how God could let it rain today.
どうして神様が雨をお降らせになったのか分からない。

[2-X-7-2]以下のようなO(OC)の中での態に変換が可能である。

I want you to clear the room.→
I want the room to be cleared by you.
私は君が部屋を片付けて欲しい。

[2-X-7-3]O(OC)の中で倒置が起こることがある。特に主語が長いとき。

Their negotiation made the treaty possible.
彼らの交渉のおかげでその条約が可能になった。
Their negotiation made possible the conclusion of that splendid treaty.
彼らの交渉のおかげでその素晴らしい条約の締結が可能になった。

Those memorials kept alive remembrance of the terrible war.
それらの記念碑がその恐ろしい戦争の記憶を生々しいものにする。

[2-Y]SVOC型または前述のSVO型に見えるものの中には実際はSVIODO型であるものがある。advise, ask, promise, teach, tell, warn, etc

例えば、

He advised me to wait and see.
彼は私に待機することを忠告した。

では、意味的に私が待機することを忠告するのであり、SVO型のように見えるが、文法的に私に待つことを忠告するのであり、me がIO間接目的語であり、to wait and see がDO直接目的語である。

He promised his grandchildren the money.
彼は孫たちにカネを約束した。


[2-Y-1]この文型ではto不定詞をthat節に書き換えることができる。後述する promise を除いて、that節の中は仮定法現在になる。または should を用いる。

I advised Mary to wait.→
I advised Mary that she (should) wait.
私はメアリーに待つよう忠告した。

I told John to see a doctor.→
I told John that he (should) see a doctor.
私はジョンに医者に診てもらうように言った。

We recommended John to see a lawyer.→
We recommended John that he (should) see a lawyer.
私たちはジョンに弁護士に相談するよう勧めた。

[2-Y-1-1]promise は自ら約束するのであり、命令的要素がなく、仮定法現在またはshould節にならない。この意味で promise はSVIODO型の中でも特殊な動詞である。

He promised me never to show up late again.→
He promised me that he would never show up late again.
彼は二度と遅刻しないことを私に約束した。

[2-Y-2]この文型でも、DOとして、to不定詞、that節だけでなく、普通の名詞句が来るとともに、疑問詞 what、関係代名詞 what 節も来る

What did you advise him?
あなたは彼に何を助言しましたか。

He promised his grandsons the money.
彼は孫たちにそのカネを約束した。

"What did you ask the students?" "I asked them to attend a lecture."
「あなたは学生たちに何を求めましたか」「ある講義に出席することを求めました」

What they asked the students was to attend a lecture.
彼らが学生たちに求めたのはある講義に出席することだった。

[2-Y-3]この文型でもIOを受動文の主語にすることができる。

The students were asked to attend a lecture.
学生たちはある講義に出ることを求められた。

[2-8]本当のSVOC型をとる動詞は以下のようなものである。

challenge, compel, dare, force, oblige, urge, allow, permit

例えば、

The police forced him to stop smoking.
警察は彼に喫煙を停止させた。

において、警察は彼を強制して結果として彼は喫煙を停止せざるをえなかったのであり、him は force の目的語ととらえられ、him と to stop smoking を一まとめにするには無理がある。このようにこれらの動詞は本当のSVOC型の文型をとる。

[2-8-2]通常はSVO型をとるが、比較的自由にSVOC型をとる動詞がある。

I drink coffee black.
私はコーヒーをブラックで飲む。

Mary ate the meat raw.
メアリーは肉を生で食べた。

[2-9]8文型に当てはまらない文型 [2-9-1]This is - -ing型。-ing は分詞構文的である。

This is Harry speaking.
こちらはハリーです。

"What's that smell?" "It is porridge burning."
「あの臭いは何だ」「ポリッジが焦げてるんです」

It's Bartell D'Arcy singing.
それはパーテル・ダーシーが歌っているんです。

[2-9-2]It is - V型。強調構文のthatなどが省略されたと解釈できる。

It was I did it.
それをしたのは私です。

It's you're the fool.
馬鹿なのはお前だ。

[2-9-3]SVO主格補語型。分詞構文的である。

John left the room angry.
ジョンは怒って部屋を出た。

He faced his enemies naked.
彼は裸で敵に立ち向かった。

[2-9-4]thatなし節 is all型。「~だけのことだ」

I am tired is all.
私は疲れているだけのことだ。

He has his facts wrong is all.
彼は事実を間違えているだけのことだ。

Just give me two bucks, is all.
2ドルくれと言っているだけのことだ。

[2-9-4-1] all に同義語が取って代わることがある。

He must have been out of his mind is what I think of it.
私がそれについて思うことは彼は気が狂っていたに違いないということだ。

[2-9-5]追加目的語型。とりあえず、SVOを言いきって、その後で節として目的語を追加し詳細を説明するもの。

I remember the look of that apartment, how it was arranged.
そのアパートの様子を思い出す。どのように家具が配置されていたかを。

Remember last time, how long it took.
前回を思い出してごらん。(出産が)どんなに長くかかったか。

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