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[1]受動態総論

[1-1]受動態の意味

[1-1-1] 動作動詞においては次の二つの意味がある。

①「~される」という動作を受けることを表す。
②「~されている」という動作を受けた結果としての状態を表し、受動と完了結果の意味を併せ持つ。

The gate is shut regularly at 6 p.m. every day.①
その門は毎日定期的に午後6時に閉まる。

The gate is shut until 6 p.m.②
その門は午後6時まで閉まっている。

My little sister is dressed by her mother.①
妹は母に服を着せてもらう。

My little sister is dressed in yellow today.②
妹は今日は黄色い服を着ている。

The door was shut at six when I went by, but I don't know when it was shut.(一番目が②、二番目が①)
私が六時に通り過ぎたときは扉は閉まっていたが、いつ閉められたか知らない。

He was jailed in 1979.①
彼は1979年に投獄された。

He was jailed for 12 years.②
彼は12年間投獄されていた。

He was buried yesterday.①
彼は昨日埋葬された。

He is buried at Cloydon.②
彼はクレイドンに埋葬されている。

They were married last month.①
They got married last month.(①後述するとおりget受動態は動作を受けることだけを表す
彼らは先月結婚した。

He is married with three kids.(これは状態を表すが形容詞である)
彼は結婚し3人の子がいる。

The whole world is rapidly becoming Americanized.(これも状態を表すが形容詞である)
全世界が急速にアメリカナイズされている。

[1-1-1-1]受動態において、動作の受動の継続、短時間の動作の受動の反復、動作の受動の終結への接近等を表すには、進行形受動態を用いる。

The team is being beaten.
そのチームは負けかけている。

[1-1-2]状態動詞の受動態は状態を受動した②状態のみを表す。

She is loved by him.(状態動詞、②状態)
彼女は彼に愛されている。

He is respected by everybody.(状態動詞、②状態)
彼は誰からも尊敬されている。

[1-1-3]受動態の現在完了形では、動作動詞でも動作を受けた結果としての②状態のみを表す。その状態の一定期間の継続を強調する。

I have been divorced for three years and have fallen in love again.(状態の一定期間の継続の強調)
私は3年前に離婚したが、また恋に落ちている。

I am divorced now.(状態の一定期間の継続を強調せず、現在そういう状態にあることだけを述べる)
私は今は独身よ。

She has been married /to/×with/×by/ him for six years.
彼女は彼と結婚して6年になる。

[1-1-4] get+過去分詞 は後述するとおり①動作を受けることのみを表す。

[1-1-5] become+過去分詞 は動作を受けた結果としてある②状態になることを意味し、単にある状態にあることを意味するのではない。また、①動作を受けることを意味するのではない。

But they were refused exit visa and became known as Refuseniks.
だが、彼らは出国ビザ(発行)を断られ、リフューゼニックとして知られるようになった

[1-2]受動態には、be受動態とget受動態がある。be受動態が格式体でも略式体でもよく使われ、動作動詞で①動作を受けることを表す②動作を受けた結果としての状態を表すの二通りの意味をもちえる。それに対して、get受動態は略式体でときに使われ、動作動詞で①の意味のみをもつ。

Fortunately, nobody got killed in the car accident.
幸いなことにその交通事故で誰も死ななかった。

[1-3]受動態にならない場合

[1-3-1]受動態にならない他動詞

機能、動作、行為などを表さない関係動詞(状態動詞の一種である)。それらが表す関係には、能動者、受動者の関係がないためである。
become, have, lack, fit, suit, equal, resemble, etc.

He resembles his father.
彼は父親に似ている。

He lacks experience.
彼は経験を欠く。

The dress becomes her.
そのドレスは彼女に似合う。

They have a nice house.
彼らは素敵な家をもっている。

The book costs five dollars.
その本は5ドルです。

[1-3-2]目的語によって受動態にならない文。主語と比較して目的語の意味が広く、そのわずかの部分しか動作によって影響を受けない文。

George Washington /lived in/dwelt/ this house.→
〇This house was /lived in/dwelt/ by George Washington.
この家にはジョージワシントンが住んでいた。

George Washington lived in Virginia.→
×Virginia was lived in by George Washington.
ジョージワシントンはバージニアに住んでいた。

The train picked up speed.→ ×Speed was picked up by the train.
列車は速度を増した。

She speaks French.→
×French is spoken by her.
彼女はフランス語をす。

[1-3-2例外]経験の意味での完了形では上が可能なことがある。そのわずかの部分しか動作によって影響を受けなくても経験は可能だからである。

Virginia has been lived in by George Washington.
バージニアにはジョージ・ワシントンが住んでいたことがある。

[1-4]受動態にすると意味が変わる場合

[1-4-1]主語に固有の能力、意志、欲求、義務必要、主語への許可などを表す文を受動態にすると意味が変わる。その他では意味が変わらない。

She won't kiss him.(キスしたくないのは彼女の意志)≠
彼女は彼にキスをしたくない。
He won't be kissed by her.(キスされたくないのは彼の意志)≠
彼は彼女にキスされたくない。
She won't be kissed by him.(キスされたくないのは彼女の意志)
彼女は彼にキスされたくない。

She must kiss him.(キスするのは彼女の義務)≠
彼女は彼にキスしなければならない。
He must be kissed by her.(キスを受けるのは彼の義務)
彼は彼女のキスを受けなければならない。

The law must prohibit that kind of drug.(禁止するのは法律の義務ではない、社会の義務である)=
That kind of drug must be prohibited by the law.
その手の薬物は法律で禁止されなければならない。

[1-4-2]特定のものと一般のものの違いが生じることがある。初出の名詞が主語で無冠詞またはそれに不定冠詞相当語句が付くときは、その主語が特定されたものであることが多い。それに対して目的語については、必ずしもそうではない。だから、能動態と受動態で意味の違いが生じることがある。

Two languages are spoken by every representative in this conference.
この会合では代表は皆、(特定された)二か国語を話す。
Every representative speaks two languages in this conference.
この会合では代表者は皆、(不特定の)二か国語を話す。

[1-5]一般に受動態がよく使われる場合

①受動者が旧情報で能動者が新情報のとき。新情報を後に持って来るため。
②能動者が不詳または能動者を明記することが不可能
③能動者が自明、不必要
④科学的論文などで筆者を隠して客観性をもたせたいとき
⑤文と文の接続を容易にするとき

He was killed in the Boer War.②(戦争の中で直接殺した者を特定することは不可能)
彼はボーア戦争で亡くなった。

The doctor was sent for.③(家族が呼んだことは自明)
医者が呼ばれた。

He was elected Member of Parliament for Leeds.③(リーズの有権者が選挙したことは自明)
彼はリーズを代表する下院議員に選ばれた。

The house was struck by lightning.①(主原因が新情報)
その家は雷に打たれた。

His son was run over by a motor car.①(主原因が新情報)
彼の息子は車に轢かれた。

That will be treated more in detail in a subsequent chapter.④(筆者は"I"または"We" を使いたくない)
それについては後の章で詳述される。

She came to the Derby not only to see, but as much to be seen.⑤(目的を表す to 不定詞を変えないほうが、対比しやすい)
彼女がダービーに来たのは見るためだけでなく見られるためでもあった。

[1-5-1]話題と新情報

会話では通常、既に出ている旧情報を話題として先に挙げ、まだ出ていない新情報を後回しにする。例えば、

His son was run over by a motor car.①
彼の息子は車に轢かれた。

では、彼の息子が負傷または死亡したことは既に分かっており、その主原因が問題となり新情報になるなら、上の受動態が自然である。

それに対して、事故が起きたこととその原因が既に分かっており、被害者が誰かが新情報として問題になるときは、以下の能動態が自然になる。

The motor car ran over his son.

[1-6] by - の省略。①前述の旧情報が話題として主語になり、新情報が by - として欠かせないときは省略されない。前述の②能動者が不詳または能動者を明記することが不可能の場合は省略される③能動者が自明、不必要なときは省略される④科学的論文などで筆者を隠して客観性をもたせたいときは省略される。特に③の場合に省略されるので全体として省略される場合のほうがはるかに多くなる

He was brought up by his aunt.①
彼は叔母に育てられた。

The sonnet was written by Shakespeare.①
そのソネットを書いたのはシェークスピアである。

He will be prosecuted for theft.③(告訴(prosecute)するのが検察(the prosecution)であることは自明である。)
彼は窃盗で告訴されるだろう。

[1-7]能動態の主語が道具や手段であるときで、行為者が不明または行為者の明記が不必要なときは、by の代わりに with などを用いる。

Smoke filled the room.→
The room was filled with smoke.
部屋に煙が充満した。

The key opened the vault.→
The vault was opened with the key.
その鍵で保管庫が開いた。

[1-7-1]物であってもそれが主原因であるときは by が用いられる。物主語の能動態は英語を含むヨーロッパ語ではよくあることである。

This book will change your life.→
Your life will be changed by this book.
あなたの人生はこの本で変わるでしょう。

The window opened the door.→
The door was opened by the wind.
そのドアは風邪で開いた。

Frost has ruined the crops.→
The crops have been ruined by frost.
霜で作物が台無しになった。

[1-8]能動態では様態の副詞は動詞の後に来るのが基本的位置だが、受動態では様態の副詞は過去分詞の直前に入る。能動態で中位の副詞は受動態でも中位のままである。ところで、受動態の現在形、過去形では中位は過去分詞の直前と一致する。だが、受動態の完了形、進行形、助動詞が来る場合などでは中位は過去分詞の直前と一致しない。

This door can be easily mended.(様態の副詞→過去分詞の前)
このドアは簡単に修理できます。

He is /well/ill/ spoken of.(様態の副詞→過去分詞の前)
彼は評判が/いい/悪い/。

This child has been very badly brought up.(様態の副詞→過去分詞の前)
この子はしつけがまるでできていない。

〇The child has always been spoiled by his parents.(頻度の副詞→中位の副詞→中位≠過去分詞の前)
×The child has been always spoiled by his parents. その子は親にいつも甘やかされてきた。

〇The child is always spoiled by his parents.(この場合は中位と過去分詞の前が一致する)
その子はいつも甘やかされている。

[1-9]再帰代名詞を主語にする受動態は不可能である。

He introduced himself as a teacher of French.→
×Himself was introduced as a teacher of French.
彼はフランス語を教えていると自己紹介した。

[1-10]助動詞、動詞の順序

can(狭義の助動詞)→(not)→ have(完了形の助動詞)→ been(完了形の過去分詞かつ進行形の助動詞)→ being(進行形の現在分詞かつ受動態の助動詞)→受動態の過去分詞

The history cannot always have been being rewritten. Some of it was rewritten, some added to, much lost, and most of it, above all, most of the history of the people was not written.
歴史がいつも書き変えられてきたはずがない。いくつかは書き換えられいくつかは書き加えられ、多くは失われ、そのほとんど、特に民衆の歴史のほとんどはそもそも書かれなかったんだよ。

[2]過去分詞の形容詞化


[2]過去分詞が形容詞化すると以下の特徴をもつようになる。

①形容詞はveryで修飾されうる←過去分詞はmuchで修飾されうる。
②by以外の前置詞が心的機能の対象を表す←byが能動者を表す。
③持続的状態を表す←状態も動作も表しえる
④形容詞に否定の接頭辞un-が付きえる。
⑤be, get だけでなく seem, look, remain…などの補語に to be なしでなりえる。

I was surprised by a knock at the door.(過去分詞②)
私はドアのノックにびっくりした。

I am very surprised at you.(形容詞①②)
君にはほどほどあきれる。

I was interested by what you told me.(過去分詞②) 私は君の話に興味をそそられた。

I am very interested in the history of that country.(形容詞①②)
私はその国の歴史に大いに興味がある。

I assumed he'd be known by the police.(過去分詞②)
彼は当然警察に知られるだろうと私は思った。

This edition was not known to earlier scholars.(形容詞②) この版は昔の学者には知られていなかった。

He is absorbed in his business.(形容詞②)
彼は仕事に没頭している。

The letter is still unanswered.(形容詞④)
その手紙にはまだ返事がなかった。

They seemed very worried.(形容詞①⑤)
彼らはたいへん心配そうだった。

[2-1]過去分詞、現在分詞、名詞句、程度を伴わない形容詞、asleep, awake など接頭辞 a- の付く形容詞 が seem の補語Cになるとき、seem to be C の形をとる。程度を伴う形容詞が seem の補語Cになるときは seem (to be) C で to be を省略できる。
She seems to be single.(程度を伴わない形容詞) 彼女は独身のように見える。

They seemed (to be) very worried.(程度を伴う形容詞)
彼らは非常に心配そうだった。

[2-3]形容詞化されているように見えるが感情の原因などを by で示すものはある。これは形容詞化されていなとも言える。

I was shocked by your attitude. 私は君の態度にショックを受けた。

[3]SVIODO文型の受動態

[3-1]give型の原則

give型S V IO DO文型の受動態ではIOもDOも主語になりえる。S V DO to IO文型ではIOは主語になりえない。だから、IOが主語になるときは、S V IO DOの受動態であり、toを表現できない。また、DOが主語になるときは、S V IO DOの受動態でもS V DO to IOの受動態でもありえ、IOに to を付けても付けなくてもよい。ただし、DOが主語になりIOが疑問詞になるときは to は残す。
The book was given (to) Mary by John.
その本はジョンからメアリーに与えられた。

Mary was given (×to) a book by John.
メアリーはジョンから本を与えられた。

×Who was the book given by John?

〇Who was the book given to by John?
〇To whom was the book given by John?
その本はジョンから誰に与えられたのか。

[3-2]buy型の原則
buy型のS V IO DO文型の受動態でDOは主語になりえない。また、S V DO for IOでIOは主語になりえない。だから、DOが主語になるときは、S V DO for DIの受動態でありDIに for を付けなければならない。また、IOが主語になるときは、S V DI DOの受動態であり、for は付かない。

×The dress was bought Mary by John.
〇The dress was bought for Mary by John.
そのドレスはジョンからメアリーのために買われた。

Mary was bought (×for) a dress by John.
メアリーはジョンにドレスを買ってもらった。

[4]SVO(OC)文型の受動態

[4]従来、SVOC文型とされてきたものの一部は現代ではSVO文型とされている。例えば、

I saw her battering her son.
私は彼女が息子を虐待しているのを目にした。

は私は彼女を見たのではなく、彼女が息子を虐待していることを見たのであって、her battering her son を一つの目的語と見なすことができる。そのような文型をここではSVO(OC)文型と呼ぶことにする。

それに対して、

They forced me to attend the meeting.
彼らは無理強いして私を会合に参加させた。

は、会合に参加することを強いられたとも解されるが、それ以上に私が強いられて、その結果、会合に参加させられたのであり、これはSVOC文型と見なせる。

ところが、受動態に関する限りで、SVO(OC)文型の多くが(OC)の中のCを残してOを主語にした受動態が作れる。もちろん、SVOC文型のOを主語にした受動態は作れる。

She was seen battering her son by me.(知覚動詞、SVO(OC)文型)
I was forced to attend the meeting.(SVOC文型)

They made him go alone.(使役動詞、SVO(OC)文型)→
He was made to go alone.
彼は一人で行かされた。

ただし、受動態にすると残された原型不定詞が to 不定詞になる。上の例文のように現在分詞、過去分詞はそのままである。

[4-1]ところが、SVO(OC)文型の中には従来の(OC)の中のOを主語にした受動態が作れないものがある。want, like, prefer などの欲求動詞、使役動詞のうちの have, let がそうである。

Everybody would preferred you to come early.→
×You would be preferred to come early by everybody.
〇For you to come early would be preferred by everybody.
〇It would be preferred by everybody for you to come early.
誰もあなたが早く来るほうがいいと思うでしょう。

[4-1-1]上の例文のように、O(OC)を主語にした受動態を作れるものがある。

[5]目的語が節のとき


[5-1] it を形式主語とすることが多い。

①People believed that witches communicated with the devil.→
②It was believed that witches communicated with the devil.
魔女は悪魔と交信すると信じられていた。

[5-1-1] say, think などでは以下の③ような書き換えも可能である。③は前述のSVO(OC)文型で述べた受動態である。

①People say that he is a millionaire.→
②It is said that he is a millionaire.
③He is said to be a millionaire.
彼は百万長者だと言われている。

上の場合は、③が最も普通である。ところが、say では③があるのに以下の④はない。

④×People said John to be a millionaire.

それに対して、think では以下が可能である。

①People thought that the earth was flat.
②It was thought that the earth was flat.
③The earth was thought to be flat.
④People thought the earth (to be) flat.
地球は平たいと考えられていた。

[6]句動詞の受動態


[6-1]他動詞+副詞(句)の句動詞は受動化は当然可能である。

He was called up by her.
彼は彼女に電話された。

He was brought up by his aunt.
彼は叔母に育てられた。

[6-2]動詞の目的語または前置詞の目的語を含んで句動詞化し、一つの自動詞のようになっている場合は受動化は不可。
The train picked up speed.(pick up speed が一つの自動詞のようになっている)→
×Speed was picked up by the train.
列車は速度を増した。

The helicopter gained altitude.(gained altitude が一つの自動詞のようになっている)
そのヘリコプターは高度を上げた。

[6-3]自動詞(句)+前置詞の句動詞において、一語の他動詞に書き換えられ、前置詞の目的語の多くの部分が明らかに影響を受ける場合は受動化可能。


George Washington /lived in/dwelt/ this house.→
〇This house was /lived in/dwelt/ by George Washington.
この家にはジョージワシントンが住んでいた。

George Washington lived in Virginia.(バージニアのわずかしか影響を受けない)→
×Virginia was lived in by George Washington.
ジョージワシントンはバージニアに住んでいた。

We /arrived at/came to/reached/ a conclusion.→
〇A conclusion was /arrived at/come to/reached/.
ある結論が得られた。

We arrived in a station.(駅のわずかしか影響を受けない)→
×A station was arrived in.
駅に着いた。

The death penalty has been recently /done away with/abolished/. 死刑は最近廃止された。

That fellow can't be /put up with/tolerated/.
あいつには我慢できない。

[6-4]他動詞+動詞の目的語+前置詞の句動詞について、熟語性が高いときは前置詞の目的語を主語とする受動態のみを作れる。それに対して、熟語性が低く他動詞の目的語に修飾語が付けられるような場合はそれを主語にした受動態も作れる。
We can never make sense of this code.→
〇This code can never be made sense of.→
×Sense can never be made of this code.
こんな暗号は分かるわけがない。

We will make considerable allowance for special cases.→
〇Special cases will be made considerable allowance for.
〇Considerable allowance will be made for special cases.
特別な事例に対しては相当な考慮がなされるだろう。

They took undue advantage of his weakness.→
〇His weakness was taken undue advantage of.
〇Undue advantage was taken of his weakness.
彼の弱みが不当に利用された。

[7]不定詞の受動態 [7]不定詞において能動態を用いるか受動態を用いるかは不定詞の章で述べる。

[8]能動受動態

[8-1]能動態で受動的意味を表すもの。通例、現在時制で用いられ、様態の副詞を伴う。その様態の副詞が新情報である。

This book reads well.
この本は面白い。

The new Ford is selling badly.(一時的状態を表すので進行形になっている)
新型フォードは売れ行きが悪い。

[9]get受動態

[9-1]get受動態は前述のとおり、略式体であり、動作を受けることを表す。さらに、破壊、破滅…などを表す動詞について、動作を受けた後、受動者に永続的な変化が生じることや話し手の非難、遺憾、皮肉などを含む。だから、安易に使わないほうがよい。

This department is going to hell! Six linguists got arrested for possession of marijuana.
この学科は今に潰れるぞ。六人の言語学者がマリファナ所持で逮捕された。(学科や大学の内部者の言)

Then I got arrested for some petty thing, shoplifting.
それから僕はつまらないことで逮捕された。万引きだ。

How did the plates get broken?
どうして皿が割れたのか。

[9-2]破壊に対して、創造を表す動詞についてはget受動態は不適切である。

×Our house got built in 1925.→
〇Our house was built in 1925.
私たちの家は1925年に建てられた。

×This sonnet got written by Milton.→
〇This sonnet was written by Milton.
そのソネットはミルトンによって書かれた。

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